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株式会社ちぐらは不動産の売却専門、つまりはご所有不動産を売りたいという売主様のお手伝いに特化した会社です。ご売却の事情というのは売主様それぞれ。「新居を新築したから」という前向きな理由もあれば、「住宅ローンが払えなくなった」「離婚することになった」という切ないご事情もあります。

だからこそ、不動産はただ売れれば良いというものではありません。売主様それぞれのご事情の中で、高く売りたい、早く売りたい、近所に知られないように売りたい等々、必要とされる売り方も様々です。

ご要望に沿った売却を実現させるためには、まず売主様の置かれている状況やお気持ちをしっかり理解しなければなりません。そのためには踏み込んだご質問をさせていただくこともあり、時として話しづらいことをお話いただくということもございます。そのような一方で自分のことは何も語らないというのは不公平に思えてしまいますから、私がどんな人間であるかという点も交えながら、会社の理念や想いを記させていただければと思います。

基本情報

埼玉県上福岡市(現ふじみ野市)出身。上福岡市立第四小学校、上福岡市立第一中学校、埼玉県立坂戸高校と進み、最終学歴は東京工芸大学工学部建築学科です。こう見えて(どう見えて?)年齢はアラフォー真っ盛りの42歳。1981年5月12日生まれ、酉年、牡牛座、O型。似ても似つきませんが、動物占いは自由奔放なペガサスです。家族は妻と3歳の息子、2歳の娘、オカメインコ、セキセイインコ、金魚とコリドラスがおります。年子の子育てはまあ大変ですね……。

高校2年生の時に実家が引越し、新河岸(川越市)へ。大学進学と同時に神奈川県厚木市で一人暮らしを開始し、その後は就職・転職などもあって東京都足立区→千葉県流山市→東京都西東京市→実家→富士見市→南大塚(川越市)→鶴ヶ島市と、まさしくペガサスのように飛び回ってきましたが、現在は結婚して家を購入し、霞ヶ関(川越市)に落ち着いております。振り返ってみれば、42の人生で10回の引越し……。

不動産業へ進んだきっかけ

前述の通り大学では建築学科に入りました。幼い頃から不動産チラシの間取りを見るのが好きで、明確に意識した記憶はないものの、高校で進学先を決める時には何の迷いもなく建築学科を選んでいました。しかし大学では早い段階で挫折をしてしまいます。正確には挫折というか、自分には向いていないと悟ったわけですが。建築学科なので課題の中で建物の設計を行うのですが、発想力の無さもさることながら、製図や模型製作という地道で細かな作業が向いていなかったのですね。

そんなこんなで卒業後の進路について路頭に迷っていたわけですが、まもなく大学3年生になろうかという春休み、母との何気ない会話の中で「宅地建物取引士」という資格(当時は「宅地建物取引主任者」でした)を知りました。調べたところ不動産業に使える資格ということ。建築の方ではあっさり挫折したものの、同じ家繋がりということでチャレンジしてみようと一念発起!10月の受験まで半年程の勉強期間を確保できたこともあって無事合格、不動産の世界へ進むきっかけとなりました。

大学卒業後、現在に至るまで

大学卒業後、新卒で不動産会社へ入社してから約20年、ずっと不動産業に携わってきました。一言で「不動産」といっても、その中には様々な職種や部署があります。最初に入った会社は、新卒社員には様々な経験をさせるという教育方針で、私も定期的に部署を移りながら資産活用、業務、売買営業、広告宣伝と経験しました。その後は不動産専門の広告代理店、不動産会社の広告宣伝部署、そして再び不動産会社の売買仲介営業を経験し、株式会社ちぐらを設立するに至りました。

ちなみに「ちぐら」という社名は「猫ちぐら」が由来となっています。猫ちぐらというのは、稲わらを編んで作られた猫のための家のようなものです。人間の家とは少し違いますが、平仮名の短い社名にしたかったということと、字面や語感に柔らかい印象があったので、勝手ながらここから取らせていただきました。前述の通り猫は飼っていないのですが(人間以外の家族は全て猫の食糧になりそうなものばかりなので……)。

不動産業界の問題点

私が不動産業に携わる中で見てきたのは、自社の利益、営業担当者の利益ばかりを最優先してしまうという業界の問題点でした。売却においては、いわゆる「両手取引」を狙った物件の「囲い込み」や、より実入りの多い物件への「振り替え」といった、売主様を裏切る行為が日常的に行われています。頑張ります、売ります、と言って売主様からお預かりした物件を積極的に売ろうとはせず、そこから少しでも多くの利益を絞り出そうとして、実際に成約になった時には喜ぶどころか「売れてしまった」と落胆さえするわけです。もうその物件からは問い合わせも契約も得られない、と考えるからです。

では、なぜこのようなことが常態化しているのでしょうか?

自分たちの利益を最優先してしまうモラルの問題、というのももちろんありますが、両手取引が認められているという日本の不動産業界の根幹にも問題があると思います。両手取引とは、一つの物件において買主様・売主様の双方を同じ不動産会社がお手伝いをし、どちらからも仲介手数料をもらえる取引のことです。買主様だけ、売主様だけのお手伝いをした時と比べて仲介手数料が2倍になるので、両手取引の方が不動産会社としてはおいしいということになります。

しかし本来的な構図を考えると、買主様はより安く買いたいと思う一方、売主様はより高く売りたいと思い、つまりは両者の利益が相反しているわけです。これを一つの不動産会社がまとめようとするのは、裁判でいえば原告・被告ともに同じ弁護士が担当しているようなもので、普通に考えればおかしな話です。実際、アメリカなどでは両手取引そのものが禁止されており、必ず買主様・売主様の双方に別の不動産会社が立ち会うという取引構造になっています。

ちぐら設立の想い

このような不動産業界にはびこる問題点を解消し、売主様のより良いご売却をサポートさせていただきたいという想いで、株式会社ちぐらを設立しました。不動産というのは大きな資産であるがゆえに、何度も売却を経験されるものではありません。だからこそ専門家として信頼され、ご満足いただける売却をサポートできる存在でありたいと願っております。新型コロナウイルスや、ロシアによるウクライナ侵攻が世界を一変させたように、これからも時代の移ろいと共に色々なことが変わっていくと思いますが、現状に踏みとどまることなく精進を重ねてまいりますので、ぜひ今後とも株式会社ちぐらをよろしくお願い申し上げます。